2018年 03月 06日
解体新書
いつもブログをご覧いただきありがとう御座います。
京都の杉田玄白です。
アメリカが誇るヘヴィーデューティーブーツの代名詞
"ホワイツ"。
古い個体で
実用出来ないコンディションの為、
解体しました。
フムフム、
アッパーの革を外に出し、
ミッドソール、アウトソールを出し縫いする
"ステッチダウン製法"か。
さらにミッドソール、アウトソールを
剥がしていきます。
かなり酷使された状態でしたが
出し縫いのステッチ(極太の麻糸)はガッチガチに生きており、
剥がすのに一苦労しました。
ほんまにヘヴィーデューティーやな。
通常のステッチダウン製法では別パーツの
ウエルトは付かないのですが、
コイツにはウエルトがありました。
細かい部分なので画像では何のこっちゃ分からないと
思いますが、
中指で押さえている
インソール部分に溝を掘り(切り込み)
ウエルト、アッパー、インソールに
手縫いのすくい縫いステッチが施されており、
手縫いが終わった後は
溝を綺麗に戻して接着されております。
こりゃ俗にいう
"ハンドソーンウエルテッド9部仕立て"ってやつですね。
『手間暇かけて作られたブーツなんだなぁ』
と感心しましたね、ええ。
靴の製法ってネット探せば色んな解体画像付きで
詳しく紹介されているのですが、
イマイチ画像では分かりにくくて.........。
今回、自分でバラすことで靴の内部が良く分かったのですが、
結局このブログを見ても多くのブログと同じく
イマイチよー分からんって方が
多いんじゃないでしょうか?
解体したブツはお店に置いてますので、興味のある方は、
ご自由に見てやって下さい。
ってそんな人おらんか!?
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by feebles
| 2018-03-06 18:24
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